PTA広報誌の作り方1~読まれるためのコツと技~

PTA広報委員になって、初めて広報誌を作ります!という方も多いと思います。PTA広報誌の作り方うんぬん以前に、そもそもPTA広報誌って何?何が載ってるっけ?疑問がいっぱいですよね。

初めてでも、読んでもらえるPTA広報誌を作りたい!それなら、読みたくなる広報誌ってどんなものか考えてみましょう。

読みたくなる広報誌ってどんなもの?

そもそも・・・PTA広報誌は何のために作るのか?

広報誌を作る意味

  • 情報の伝達と共有 =PTA広報誌はPTA活動そのもの
  • 組織の活動の証  =『PTA会費はこの活動に使われました』を伝える領収書の役割
  • 活動の記録・保存 =PTAの歴史 PTAが続く限り記録としてずーっと残る!

さらに!PTA広報誌にはPTAや学校のイメージを作る効果があります。

保護者や地域の方々が、学校やPTAの情報を得る機会は多くありません。近くにあるにもかかわらず、学校は、閉ざされた空間なのです。だからこそ、PTA広報誌の内容が良くも悪くも『PTAや学校のイメージになる』のです。

学校のイメージは広報誌の内容次第、とまでは言えませんが、自分の子が通う学校のイメージはできることなら上げていきたいですよね?

いい紙面を作るためには3つの要素を押さえよう!

  • 魅力  カギは記事内容と企画特集 読みたい内容になっていますか?
  • 迫力  写真と見出しを工夫すれば、グッと見栄えがアップ!
  • 構成力 目を引くデザイン、読みやすいレイアウトになっていますか?

なに載せる?担当会議はファミレストークのノリでいこう

保護者として、今あなたが 関心があること は何ですか?

ママ同士、保護者同士、少人数に分かれておしゃべりする中で、みんなももしかして知りたいんじゃない?ということが見えてきます。

まずは委員会メンバーでグループトークをしてみましょう。

まずは委員会メンバーで会議(グループトーク)

『私が 今 一番知りたいことは何か』をそれぞれが考え、言い合う

絞り込んだ内容を特集や企画にする

調べ、記事にする

興味のあることが載っている広報誌のできあがり!

つまり・・・委員会メンバーが知りたいこと・興味あることを載せれば、保護者が読みたくなるPTA広報誌に一番近いものが出来上がる!ということです。

初対面でもリラックスして話すコツ

◎お菓子や飲み物を用意して、食べながら飲みながら
◎ 自己紹介の際に、テーマを決めて+αの話をしてもらう(何部に入ってた?などでOK)

PTA委員の集まり、初めての方はとにかく緊張しています!共通の話題で雑談すると、次第に空気が和んできますよ。

PTAで集まったみなさんは、同じ学校に通う同年代のお子さんがいるという共通点があります。子どものことや先生、宿題の話で盛り上がって、まずは話しやすい雰囲気を作りましょう。

『知りたいこと』を知るにはどうすればいい?

取材に伺って『聞き取り』、記入用紙を渡して記入してもらう『アンケート』、テーマを決めて書いてもらう『依頼原稿』さまざまな方法が考えられます。

いずれの場合も、聞きたいことを事前にピックアップして、質問内容を厳選しておくことが大切です。

  • 給食ってみんな残さず食べているの?→取材・アンケート
  • 親友っているもの?→アンケート
  • 友達とどんな話をしているの?→アンケート
  • 授業外で、担任の先生と関わりってあるの?関係は?→取材・アンケート 
  • クラブ活動(部活動)の様子が知りたい!→取材
  • 保護者参観や家では見ることができない、日常の学校生活が知りたい→取材
  • 他の家庭の様子が知りたい→アンケート
    おこづかい・ゲーム・習い事・朝ごはん・睡眠時間・休み中の過ごし方など
  • 先生やPTA役員について知りたい→取材・アンケート
  • PTA活動の内容について知りたい→取材・アンケート
  • 通学路について知りたい(危険箇所マップなど) →取材・アンケート
  • うちの学校の生徒の進学先は?→取材
  • 中学校って高校って、どのくらいお金がかかるの?→取材・調査

子どもの学年や性別・各家庭の環境によって、保護者の知りたい内容は変わります。様々な学年・子育て環境の異なる広報メンバーが話し合うことで、内容に磨きがかかってさらに良い誌面になっていくでしょう。

もっと文字を増やそう!文字量って意外と簡単に増やせるんです

文章が少ない広報誌は、ただの写真集と言われてしまいます・・・情報量も少なく、PTA広報誌としての目的(領収書の役割)も果たせないため、良いPTA広報誌とは言えません。

情報量を増やす・・・まずは、紙面の文字量を増やすことを心がけましょう! 

でも、文章を書くのって難しい・・・

それなら、自分たちで書くだけじゃなく、学校の先生方や他の委員会のメンバーに頼んでしまえばいいんです!いろいろなポジションの方に参加してもらい、記事を充実させましょう。

依頼原稿は「誰に」「何を」頼むのかがカギ

誰に依頼するのか、何を頼むのかをハッキリさせましょう。

なぜなら・・・依頼原稿は、原則そのまま載せなければならないからです。文章の内容がこちらの意図とズレていても、長くても短くてもボツにはできません。

だから、「どんな内容を書いてほしいのか」を明確に示し、「文字数」の目安を決めて原稿を依頼しましょう。

ほかにもちょっとしたコツで文字量を増やせます

◎インタビューや座談会形式にすれば、文字数の調整ができる
◎写真の他に、グラフ・表・イラストなども加えると紙面にメリハリが出る
◎アンケートには解説やコメントを入れる…先生に頼んでみても
◎写真には5W1Hを意識したリード文を付ける(絵解きエトキ・説明)

読むかどうか、実は『見出し』で判断されているんです

最初に読まれるのは 見出し です。気になる見出しのニュースは見ちゃいますよね。続きが気になる見出しを付けて、『読みたくなる広報誌』にしちゃいましょう。

見出しは  『最小の文章』 主語+述語(何が+どうした)
タイトルは 『単語』


例えば・・・
見出し  1000人のあっつ~いドラマを見た!秋の大運動会
タイトル 第○回 ○○小学校秋季大運動会

新聞の見出し、ネットニュースの見出し、雑誌のタイトル、本のタイトル などなど、ヒントは身近にありますよ。

写真は、たくさん撮る!狙って撮る!そして加工する!

大切なのは、私は今『何を』『誰を』撮っているのか写真の『主役』を明確にする こと。撮った写真は必ずトリミング加工して使いましょう!

写真は編集段階でトリミングするので、細かいところは気にしない。どんどん撮って大丈夫です。

広報誌で使えるいい写真を撮るコツ

◎どこから撮るか・いつ撮るかが大切
◎主役は何かを考えて撮る・何となくではダメ
◎人物写真は必ず笑顔で(撮る直前に笑わせるとgood)
◎建物写真はローアングルから撮ると迫力が出る

子どもの写真を撮ることが好きなママさん、一眼レフを使いこなすパパさん、メンバーの中にきっといるはず。そんな方には、ぜひ!パッと目を引く表紙用の写真を撮っていただきましょう。

紙面は見た目重視!メリハリをつけて惹きつけよう

上手なデザインのコツはプロのデザインを真似ること。まずは、いいなと思ったチラシ、雑誌の真似をしちゃえばいいんです!

広報誌は中身で勝負!と言いたいところですが、『読みたくなる広報誌』にするためにはやっぱり見た目も大切なんです。

まず、おおまかな構成を考える

◎写真の位置、見出しの大きさ、記事の流れ

次に、紙面全体を眺めて

◎フォントと色を効果的に使う(多用・カラフルすぎるのは逆効果)
◎統一性や全体のバランスに配慮

時には大胆なデザインも取り入れて、パッと目を引くPTA広報誌作りを心がけましょう!

ダウンロードして使える配付資料_PDF

委員会の配付資料に!プリントアウトして、ぜひお使いください。(無料)

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